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バナナの叩き売り

スレイヤーズ中心よろずブログ

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いつもその硬く握られた拳を解こうとするのは私
木枯らしの香りをまとったマントに頬を寄せるのも私
ずっと欲しくてつい手を伸ばしてしまったけれど


私の背中はやっぱりからっぽ


貴方は決して私に手を伸ばさない


からっぽの背中が寒くて寒くて仕方がない


私の震えは止まらない


本当はちゃんと気づいているんですよ

貴方が私を持て余しているっていうことに
面倒事は大の苦手ですもんね?
見上げなくてもどんな顔してるかくらいはわかります
きっとその端整な顔の眉間に皺を寄せて

この時が早く過ぎるようにと祈ってる


ほら優しい貴方は拒みもしない
だからずるい私はしょうこりもなくまたその胸に縋りつく

ねぇゼルガディスさん?


いつまで私は


目を逸らしていられるんでしょうね


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まるで童歌でも口ずさむように顔を綻ばせて
貴方はほんのり唇を開いた

竹馬の友のようによく知っていると
貴方が優しい声で私に囁く

貴方が私に





闇を嘯く




人の目は平気で自分を欺き、手前勝手に歪ませる
お前が眼前に広がる景色が瞬きする間も惜しむほどに
愛しくて堪らないと言うならば


それはお前が望んだ夢現


この世が美しいはずがないだろう


もしもお前がていのいい幻想に愛想をつかし
この世の真を知りたいならば

暗澹と広がる闇に問え

己の目で見たものなど信じるな

恐れ
慄き
慟哭せよ


闇は決して自分は黒いのではないのだと教えてくれる

この世の卑しい者達が一斉にひしめいて
ギチギチと紅梅に群青、臙脂にどどめ
最後の最後にあの暗さに安堵して
まるで黒っぽくなっているにすぎないのだと

闇は自分の虜になるならばと
俺に真の姿を見せたのだ

その応えはいつでも残酷だが
俺を欺いたりはしなかった

優しい偽りにほだされるなよ
身を裂く真実に歓喜しろ


この世はそうして出来ている

色がついているかいないか
明るいか暗いか

恐れ
慄き
剋目せよ


何者をも信じるな
己の望んだ現になどほだされるな
ほらやっぱり醜いではないかと一縷の望みも残さずに
その分厚い化けの皮が剥がれきるまであやしむ事をおこたるな


疑え

疑え








紛い物と知れるまで







「あなたはそうやって自分を護ってきたんですね」と言って

お前は俺の頬に口付けた






「「ぎやぁああああああ」」

そうそれは水竜でもいちころで倒せる…もとい絹をも引き裂く乙女達の悲鳴から始まった。


ドタドタドタドタドタ
バーーーーーーーン


「ななんだなんだ!?」
「どうしたアメリア!!」
「ででででで出たのよぅ!!」
「しかもいっぱいなんですぅう!!」
「何が出たんだ?」
「ナ…ナメクジがです!!」
「いやあああああ!!バカバカその名を口にしないでうわあああん!とうちゃん、ねぇちゃん怖いよおおおう!イヤイヤイヤ!怖い!!ヒッヒッヒック」
「あーよしよし。お前さん、ほんとそれだけは駄目なのなぁ」
「リナはともかくお前ハルシフォムの所で焼くと香ばしいにおいがとか言ってなかったか?」
「うう、そりゃ言いましたけど、だってちっちゃいサイズで団子状になってたり天井にまでくっついてたり!!」
「…だからあんなにやたら安い値段だったのか」
「きっと北向きの部屋だったから日当たりが悪かったんですよう…!!」
「よし。じゃあ俺とゼルがそっちの部屋使うから、お前さんたちはこっちな。」
「やれやれ」
「ちょっちょっと待ってください!!」
「なんだ?こっちには出ないぞ。」
「それでは正義の申し子アメリア・ウィル・テスラ・セイルーンの名が廃ります!!お二人のベッドを占領した上、ナメクジ部屋に押し込めるだなんてそんなことできません!!」
「廃ってしまえそんなもん」
「ダメ…ダメ…あたし絶対あんなとこで寝ないわよ!無理!怖い!!断固拒否!!!」
「俺は別にどっちでもかまわんぜ?」
「押しかけたのは私達!となればここは私とリナさんが床に寝かせていただくという事で!」
「そんくらいなら、あたしも別にかまわないけど?」
「ってちょっと待てお前ら!なんでそうなる!?」
「そうだぞ。男は女の子を大事にしなきゃいけないってばーちゃんに言われてるんだ。」
「えーとえーと…!?でもでもどうしましょうか?リナさん?」
「な…なんであたしに振るのよ!…そうねぇ…ここはひとついつもの二人組に分かれて一つに二人ってのでどう?」

「「「………っええええええ!??」」」






「…ふっ。いつもの二人とはよく言ったもんだ。考えてみればこんなに近くで顔を付き合わせるなんて始めてかもしれんな…。なかなか可愛い顔してるじゃないか。」

凛々しい眉に、桜色の唇。
青く澄んだ瞳を強調する長い睫毛。
これで文句を言う奴なんてまずいないだろう。そう、文句なんかこれっぽっちもない。もちろん。

「そうか?お前さんもこう目を細めて伏せるとすごく色っぽいぜゼルガディス?華奢だから、ベッドもそんな狭くないしさ…ってゼル…静脈押さえると…落ちる…アメリア!一本とって!!一本!!」
「遠慮するなよ旦那。柔の道をとくと味わえ」
「あーずるーい!二人だけプロレスごっこして私も混ぜてください!!とう!!」
「「!!?」」
「男同士で何じゃれあってんのよ。気色悪い。ほら、アメリア戻ってらっしゃい。灯り消すわよ。」

フッツ

「「「あっ」」」


そんな仲良し四人組の夜

おわり






初めて四人組を書いてみる。
四人組はやっぱ楽しいなぁ。
こうなんか描くと自分も癒される気が、元気をわけてもらえる気がするよん(笑)
なおとがはしゃぐと友人(柔道家)が静脈押さえて落とそうとします(やめて!やめて!受身もようとれんのに!!)
色白の可愛い子なんですが口説くも誘うも命賭け(何してるの?)
私が話考えるのはたいてい学校帰りの電車の中です。上のもそう。
もしもあなたがフィルさんみたいな女学生が携帯にゼルアメをばちばちメモってるの見たらそっと見なかったことにしてください(笑)

しかしいい加減にしないと漫画が終わらない(起爆)

お前が子供のように桟橋の手すりから身を乗り出して
魚が見えますよと笑った
俺はその声に少し気分をよくして
お前の背を軽く小突いて脅かした
もちろんお前はびっくりしてなんだか妙な声を上げて落ちそうになったけど
俺はそんな事はお見通しでお前の首根っこのあたりを子猫をつまむみたいにして引き戻した
頬を膨らませて抗議をするお前をすておいて
大振りだな。行って捕まえてしめてやろうか?と言ったら
お前は急に悲しそうな顔をしたっけな
冗談だと付け加えたら
お前心底真面目な顔をして
貴方にもあれが見えると私は知ってます。何故見えないふりをして目をそらすんです。なんて憎まれ口を叩いたっけな


魚は海から帰った鮭だった


そらしはしない。お前があの魚のはげかけたうろこを見てそんな顔をするならば。
俺は随分と昔にお前の痛みを共に感じてきっと忘れるまいと誓ったのだ。
水蜜桃のような優しさはいけない きっと驕って忘れてしまう
せめてその痛みだけでもと
せめて消えない傷のように焼きつかせて

お前の青い瞳に懸けて

俺のちっぽけな命などではなく

お前はそれを知らない。
お前はそれを知らない。







川べりにゆっくりと跪き、強張った利き手の指をもう一方の手で一本ずつ言い聞かせるように刀から引き剥がしていく。

鈍い音をたてて土手の雑草の上に愛刀がどさりと落ちる。

水面で生臭い朱色を洗い流した。
まだ冬の寒さを残した川は岩の肌にも刺すように冷たい。
ぼんやりと浸かっては揺らぐ自身の手を眺めながら、先ほど自分が受けた襲撃の状況を思い起こす。

何か敵の正体が知れるものはなかったか、共通した手口はなかったか。

そこまで思考をめぐらせてはっと息をのみ、ざばっと冷えきった手を懐に入れて、手ざわりだけでそれの無事を確認しほっと息を吐いた。

もちろん己の体の心配などではない。
この体はちょっとやそっとの斬撃では、びくともしない硬度を誇るのだ。
問題は自分の持ち物で唯一壊れやすく、かつおろそかにできない物。
その小さな感触を握りしめて眼下にひっぱりだしてじっと眺める。


冷え切った手のひらに乗っていたのは青い小さな護符だった。


ほんの少しでも欠けたならば土に帰れと打ち捨てられるものを。
いまだあの日の輝きを衰えさせることもなく色褪せることさえ知らぬ。
むしろその青は以前より色を濃くしているかのようであった。

その深みに魅入られて
その深みに囚われて
もう後戻りは出来ないのだと胸の内から誰かが叫ぶ


それがあんまりざわざわと頭の中で騒ぎ出すから
それがいたずらにそこらじゅうを掻き毟るから

俺は変わらぬものでも信じるようにそれを額に押し当てた。




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